2010年5月6日木曜日

北極地方の美容オイルメーカー・アロムテック(2)

北極地方の植物パワーの秘密とは?

北極地方では、冬は長期にわたり厳しい低気温が続き、
夏は短いながらも太陽が近いために激しい紫外線照射を受けます。
このような厳しい気候条件下で生育する北極地方の植物は、
幅広い要求に応えられる高機能な天然の成分を豊富に含んでいます。

例えば、フィンランド北部(Rovaniemen, 66°33N)で
収穫されたクロフサスグリの果実は、
南部(Piikkio, 60°23N)で収穫されたものに比べて
ビタミンCとビタミンEを豊富に含んでいる
という研究報告もあります。

北極地方のベリー種子油に特に豊富に含まれている成分は、
不飽和脂肪酸と天然抗酸化物質です。

不飽和脂肪酸は2重結合を多く持つために、分子は柔軟性に富み、
融点が低くなることで、極度の低気温に対応できます。

抗酸化物質は夏の激しい紫外線対策といえます。
天然抗酸化物質の中でも特徴的なのは、トコトリエノールです。
天然抗酸化物質として有名なビタミンEの仲間ですが、
抗酸化力はビタミンEの40~60倍と圧倒的であり、
パーム油や米ぬか油など限られた植物油にごく微量含まれています。
近年では抗酸化力に加え、
抗シワや美白などの効果も報告されています。

アロムテック社のリンゴンベリー種子油には、
皮膚に潤いを与える不飽和脂肪酸であるα-リノレン酸と、
トコトリエノール、敏感肌を改善する植物ステロールに富んでいます。

次回は、豊富な美容成分を効率良く取り出す、
超臨界抽出法をご紹介します。