2010年5月12日水曜日

北極地方の美容オイルメーカー・アロムテック(3)

超臨界抽出とは、どんな技術なのでしょうか?

物質は固体、液体、気体の3つの形をもちますが、
圧力と温度をコントロールすることにより
第4番目の形態である超臨界体になります。
超臨界状態の物質は、液体のように物を溶かしこむ性質と、
気体のように自由に細かい隙間に入り混み、
混ざる性質を併せ持っています。
このような特性のため、理想的な抽出方法として
使用することが出来ます。

超臨界抽出の溶媒としては、一般的に
二酸化炭素(CO2)が利用されています。
CO2は31℃以上、73気圧以上で超臨界状態となります。
CO2を用いて超臨界抽出を行うと、
高温による変性の心配が最小限に抑えられ、
酸化を防ぎながら微量成分まで抽出することが出来ます。
また、室温常圧で気体となり、溶媒が残留しませんので、
溶媒に希釈されること無く高濃度の抽出物が得られます。
超臨界抽出法は植物性の有効成分抽出に適した方法といえます。

ちなみに超臨界CO2は、植物や酵母などから
香料や医薬品の成分を抽出したり、
コーヒー豆からカフェインなどを除去するのに
実用化されています。

アロムテック社は、北極地方の栄養素が豊富なベリー類などに含まれる
活性成分を壊さずにそのまま抽出することにより、
優れた原料を供給しています。

ルセティエハンドバームには、アロムテック社の
超臨界抽出リンゴンベリー種子油を配合しています。